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乳幼児の頭蓋内出血、虐待判定へ全国調査学会情報募る

2010/06/06 11:24

生後6カ月前後から、しっかり歩けるようになる1歳6カ月〜2歳前後までの乳幼児の頭蓋(ずがい)内出血は虐待が原因なのか、家庭内のちょっとした事故でも起きるのか。専門家の間でも長らく見方が分かれてきた問題を解決するため、全国的な学会調査が始まった。誤って虐待と判定するのを防ぐ一方、親が事故を口実に虐待を隠そうとした場合でも、正しく診断できるようにする。日本小児神経外科学会が、富山市内で研究開始のシンポジウムを開いた。脳神経外科医の間では、生後2歳ぐらいまでの乳幼児は、頭に軽く力がかかっただけで脳が回転し、脳表面の静脈が切れやすい場合があると考えられてきた。脳の成長よりも頭蓋骨の方が早く成長し、脳とのすき間が大きいことなどが原因とされている。このため、つかまり立ちをしていて後ろ向きに倒れた、ベッドから落ちたといった家庭内の小さな事故でも、頭蓋骨内にある硬膜の内部で出血し、硬膜下血腫になることがあるとされている。脳自体に損傷がないのが特徴だ。一方、欧米では、家庭内の軽い事故ぐらいでは硬膜下血腫は起きないという考え方が主流で、基本的に虐待のためだとみなされている。どちらの立場も客観的に証明されたわけではない。このため学会のホームページなどで子どもの硬膜下血腫を診る全国の病院に呼びかけ、乳幼児の出血時の状況や頭部の画像撮影データ、目撃者や、あざなど虐待を疑わせる症状の有無などの情報を集める。1年後に分析結果をまとめる予定。(大岩ゆり)

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